クリティカルシンキングで会社の業績向上につなげる方法

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クリティカルシンキングの流れ

西風は以前、クリティカルシンキングのセミナーに参加したことがあり、このセミナーでは目や感覚の錯覚を知ることを知ることが出来て、自分の見えている世界は実際の世界と違うことを知って、この知る事が出来たから禅やマインドフルネスにも興味が出てきて、禅を習得する流れになっていったのだという事がわかりましたので、禅やマインドフルネスがよくわからない人に向けて、クリティカルシンキングという学術的な見方から思考の流れを知ってみると、何かのキッカケになるのではと思い、ここに残しておきます。

クリティカルシンキングとは、自分の主観や感情、価値観に流されることなく、第三者からの客観的な視点を保ちながら健全でありのままの判断を行う思考法です。クリティカルシンキングをするためには、以下のようなステップがあります。

1:問題の明確化

2:情報の収集

3:情報の分析

4:結論の導出

クリティカルシンキングを行うことで、様々な状況において、より正確な判断を下すことができます。また、クリティカルシンキングは、ビジネスにおいても重要なスキルの一つとされています。この考え方、思考の流れは禅やマインドフルネスの流れにも繋がっている思考方法です。禅やマインドフルネスを実際に習得した人はクリティカルシンキングの思考を持ち合わせることが出来ている人だと思います。ですから、クリティカルシンキングの思考が身につけられるようになって行くと、禅やマインドフルネスの導入も楽になっていくのではと思います。

以下は、クリティカルシンキングの基本的な考え方や鍛える方法、チーム内での普及方法をわかりやすく解説します。

クリティカルシンキングとは

クリティカルシンキングは、単に情報を批判することではありません。それは、情報を深く掘り下げ、その真実性や価値を評価するプロセスです。以下は、クリティカルシンキングの基本的な考え方を示すポイントです。

1:質問の重要性

クリティカルシンキングの出発点は質問です。情報を鵜呑みにするのではなく、疑問を抱き、なぜそのようなことが起こるのか、なぜそれが真実なのかを追求することが肝要です。質問は新しい視点を生み出し、深い理解を生む一歩となります。

2:証拠の評価

クリティカルシンキングは客観的な証拠の評価に基づいています。情報源の信頼性を検証し、偏りのない情報を得ることで、より正確でバランスの取れた判断が可能です。フェイクニュースやバイアスの影響を受けないよう、情報を注意深く検討することが不可欠です。

3:複数の視点の考慮

問題やテーマに対して一つの視点だけでなく、複数の視点を考慮することがクリティカルシンキングの要素です。異なる視点から情報を得ることで、より包括的な理解が得られ、より良い解決策を見つける手助けとなります。

4:自己認識と感情の管理

クリティカルシンキングは冷静かつ客観的な判断を促すため、自己認識と感情の管理が欠かせません。主観的な感情に振り回されることなく、冷静に事実を見つめ、冷静な判断を下すことが重要です。

5:問題解決への応用

最終的な目標は問題解決です。クリティカルシンキングは問題を分析し、解決策を見つけ出すための力強なツールとなります。効果的な問題解決には論理的な思考と創造的なアプローチが不可欠であり、クリティカルシンキングはこれらを統合した手法を提供します。

クリティカルシンキングは、かつてアメリカの教育界においてこれまでの知識詰め込み型から自ら考える力を養うための思考法として注目を集めました。日本では主にビジネスシーンで広く用いられている思考法ですが、アメリカでは小学生からクリティカルシンキングを意識した教育が行われています。

クリティカルシンキングを鍛える方法

クリティカルシンキングは、生まれつき持っているものではなく、意識的な努力と継続的な練習によって鍛えられるスキルです。この訓練や鍛えるという表現は禅やマインドフルネスでは修行等と言ったりします。
以下は、クリティカルシンキングを鍛えるための具体的な方法をいくつか紹介します。

1:問題解決の練習

日常生活で起こる問題に対して、自分なりの解決策を考えてみましょう。その際、自分の考え方を批判的に見ることが大切です。自分の考えや思った事は自分自身の価値観から成り立っているので、考えや思った事が出てきたら「それはなぜ?」と、自分に問いかけてみる事で、自分の価値観に疑問を持てるようになり、客観的な視点を持てるようになります。

2:ディベートや討論の活用

ディベートや討論に参加することで、自分の考えを整理し、相手の意見に対して批判的に考えることができます。西風はグループカウンセリングという手段を使って、多くの人の意見を聞ける場を作っていますが、多くの人の意見を聞く事で自分の思考や価値観の違いをその場で知る事が出来るようになり、独りの意見で固まらない場を作っていて、「あの人はそう考えるんだな〜」とか、「あの人はあんな事でも大きく悩むのだな」とか、「自分の思考とにてて悩んでいるポイントが視えた気がする」など、気付きが多く出てきます。

3:書籍や講座の活用

クリティカルシンキングに関する書籍や講座を活用することで、自分の知識を広げることができます。自分ひとりの思考や価値観の中で頭の中が巡っていると、思考がグルグル巡って止まらなくなったりして悩んでいくのです。まずは、自分の思考や価値観から一歩外に出る事で、新しい知識や考え方を知って頭の中がクリアになったりしますので、書籍や講座、ネットの情報などを活用して行く事は大切な頭の中の整理に繋がったりします。

4:自己反省の習慣

自分の行動や考え方について、定期的に振り返り、なぜ?と批判的に見ることが大切です。自分自身に問いかけることで、より客観的な視点を持つことができます。批判的になっても、自分自身を否定する事ではありませんので、自分を否定せずに、なぜ?そう考えているのか?と、自分の思考や価値観を掘り下げてみる事で自分の思考の真因が視えてきたりしますので、癖つけて自分自身の事を知る事で、相手の思考も視えてきたりします。

クリティカルシンキングのチーム内での普及方法

クリティカルシンキングは、個人のスキルとしてだけでなく、組織全体の文化として根付かせることで、その効果を最大限に引き出すことができます。以下は、組織内でクリティカルシンキングを普及させるための具体的な方法をいくつか紹介します。

1:研修やワークショップの実施

外部セミナーなどを利用してチームの中で話題を共有していくことで価値観や考え方を身に着けていくことが出きます。共通の話題ができて行く事でコミュニケーションの輪が生まれていきますので、強いチームを作っていく流れが出てきます。

2:オープンなコミュニケーションの推奨

会社では「報連相」と言いますが、報連相の出来ない、出来ていない組織は成長しない組織になっっていきます。まずは、上司から報連相を始める事で部下は自然と身に付いて行く様になりますので、上司が率先垂範を意識することがとても大切です。

3:フィードバック文化の導入

フィードバックする場合、問題や失敗をフィードバックする事はよくあることですが、成功体験や様々な事例の情報を共有する事で、共有した情報の経験した事がない人や新人達の力量がアップしやすくなって行きますので、ネガティブなフィードバックだけではなく、ポジティブなフィードバックも行うと効果が大きくなります。

4:リーダーシップの役割

リーダーの思考や価値観が偏っていると、人に対する評価も偏りがちになり、評価されない部下がヤル気をそがれてしまいチームの士気が下がっていったりします。そうならない為にもリーダーの資質が問われますので、リーダ自らクリティカルシンキングを習得すると業績に繋がります。だからこそ禅やマインドフルネスが会社経営者に求められている結果になている事実こそが、大きな実績に繋がっているのだと思います。

クリティカルシンキングは単なるスキルではなく、豊かな人間関係、キャリアの成功、個人的な成長において重要な資産となります。常に疑問を持ち、証拠を評価し、多角的な視点を取り入れることで、私たちはより洞察力豊かで賢明な意思決定を行い、充実した人生を築くことができるでしょう。クリティカルシンキングを鍛え、深い理解を手に入れ、より良い未来を切り拓いて行く事が出来ます。

この様に、クリティカルシンキングと言う思考を使うことで、禅やマインドフルネスに近い考え方、感じ方を得ることが出来て行きますので、クリティカルシンキングはあなたの会社、組織、チームの業績向上やあなた自身の価値観の偏りに気がつくキッカケとして役に立つと思います。

西風のセミナーに興味を持たれた方はお問い合わせください。

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