四苦八苦もがき苦しんでいる時

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四苦とは

「愛別離苦」愛するものと別れなければならない苦しみ。

「怨憎会苦」憎んでいる対象に出会う苦しみ。

「求不得苦」求めているものが得られない苦しみ。

「五蘊盛苦」生きているだけで湧いてくる苦しみ。

こうやって生きることへの苦しみを感じてしまうのですよね。

この四苦は、人間の欲求から来ていると思います。

苦しんでいる人の多くは、何かを求めている、という事です。

この何かが、「欲求」と言う事ですよね。

「愛別離苦」愛するものと別れなければならない苦しみは、

妻だったり、旦那だったり、両親だったり、子供だったり、ペットだったり、友達だったり、知り合いだったり、好きな人だったり、命が無くなる別れから、夫婦や恋人が別れる別れもあります。

もっと生きてて欲しかった・・・

もっと愛して欲しかった・・・

もっと、もっと・・・・

この「もっと」が、あなたの望みであり、欲望であり、欲求であったりします。

生きているものはいつかは終わりが来ます。

形あるものは、形が無くなる最後があります。

この表があれば裏も有る陰陽の世界に繋がっていくのですが、ただただ、この世の貴方の視えている世界から視えなくなっただけで、何処かにその存在はあるのですよね。

貴方の欲がなくなれば、「問題は起きない」と言う事なのです。

「怨憎会苦」も憎んでいるのは、

過去の起きた事、今の貴方の目の前に視えていない世界なのであれば、貴方がもう、過去に縛られない世界を作る事です。

それは、貴方が自ら作れる世界なので、誰かに強要されている訳では無いでしょうから、自ら選択して過去を引きずっているのであれば、過去にとらわれない世界を自分で選択して今を生きてみる事ですね。

「求不得苦」欲しい物が手に入らないとか、

出世だったり、会社に認められたいとか、貴方が理想とする未来に何かを求め続けている限り、その未来は訪れないです。

なぜなら、未来はどんどん変化していきます。
貴方が思い描いた時は、未来に近かったかもですが、時間が経つに連れて未来も変化していきます。
そして、貴方の未来に思い描いたものもどんどん変化して、どんどん未来に遠ざかっていきます。

5年後に出世して課長になって・・・と思っている未来が、3年後には自分が異動したり、会社の経営が変化して、課長のポストが無くなったり、人事の評価方法が変わったり、会社がM&Aで買収されたり、時代はどんどん変化して行くので、欲しいものは手に入りません。

例え手に入ったっとしても、何だか物足りない自分が出てくると思います。

なぜなら、貴方の思い描いた未来は、貴方が自ら輝かせていたので、本当の貴方が見ていた世界は輝きは無いからです。そう見えていただけです。

「五蘊盛苦」の苦しみが一番つらいかもですが・・・

あんな人生を送りたかった・・・

あんな人になりたかった・・・

こんな人になりたかった・・・

何だか心にぽっかり穴が空いているのだと思います。
自分の心の中で物足りなさがあるのだと思います。


その物足りなさは、何かで埋まるものでも無いです。
自分で埋めていくしか無いのです。

答は誰かが持ってくるのでは無く、自分で気が付くしか無いのです。

頑張ったから見つかるものでも無いのです。

もしかしたら一生見つからない、一生心の穴が埋まらないかもしれません。

心に空いた穴を塞ぐ何かが見つかる人も居ます。


ただ、心が満たされたら、貴方の人生が変わるのか?という事です。

もし、何かが変わると思うのであれば、今、貴方が出来る事をやってみる事です。
心の穴が埋まっても、埋まらなくても、出来る事は同じだという事。

心が埋まらなくても息はしています、心臓も動いています、血液も流れています、目から何かが視えています、鼻から何か匂ってきます、耳から音が聞こえます、肌で温度を感じます。

全て勝手に身体がやっている事、無意識の世界なのです。

心の穴が埋まっても貴方の身体は同じ事をやってくれます

心が埋まらないと機能が止まるわけでは無いです、機能の能力は少し違うかもしれませんが、機能し続けると思います。

ただ、貴方の身体が機能し続ける事

それが生きるという事なのです。

それ以外の何物でも無いのです。

只々生きる、これは今出来る事です。

その時、何を感じるのか?

その一瞬を離さずにする事が、「悟り」の世界で四苦から逃れる術です。

名古屋・金山駅徒歩2分・メンタルトレーナー&心理カウンセラー 西風裕

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