こんにちは。心理カウンセラーの西風裕（にしかぜひろ）です。
最近、こんなお悩みを抱える女性のご相談が増えています。
「転職したのに、気持ちがスッキリしない」
「前の職場よりはマシだけど、やっぱり違和感がある」
「新しい環境でも、また同じようなことで悩んでしまう」
そう、せっかく転職という大きな決断をしたのに、「あれ？なんか思ってたのと違う…」という気持ちがぬぐえない。
この“モヤモヤ”の正体はいったい何なのでしょうか？
キャリアアップよりも「逃げたい気持ち」が強くなっていなかった？
転職の理由には大きく分けて二つのタイプがあります。
ひとつは、スキルを伸ばしたい、年収を上げたい、やりたいことに挑戦したいという【前向きな理由】。
もうひとつは、人間関係がつらい、上司が苦手、仕事内容が自分に合わないという【後ろ向きな理由】です。
どちらが良い・悪いという話ではありません。
でも、もしあなたが後ろ向きな理由、つまり「嫌だから辞めたい」「もう耐えられないから逃げたい」という思いだけで転職をしたとしたら…
それは“まだ本当の自分と向き合いきれていない”というサインかもしれません。
「何が嫌か」ではなく「何がしたいか」を自分に問いかけてみる
前の職場を辞めたい理由はたくさん挙げられるかもしれません。
でも、「じゃあ、自分は何をしたいのか」「どんな働き方を望んでいるのか」を言葉にできる人は意外と少ないのです。
人間関係が嫌だった、仕事が合わなかった、それは確かに事実でしょう。
でも、「自分は人間関係でどんな関わり方が心地いいのか」「どんな仕事ならワクワクするのか」
そういった“未来に向けた問い”を持つことが、次のステップをつかむ鍵になります。
自分にとって「大事なもの」は何？
たとえば、こんな質問を自分に投げかけてみてください。
仕事で一番大切にしたいのは「お金」「やりがい」「人間関係」「自由度」…どれ？
一日のうち、どんな時間が好き？逆に、どんな時間が苦痛？
どんなときに「自分らしくいられる」と感じる？
この問いに、すぐに答えられなくても大丈夫。
ゆっくりでいいので、自分の「価値観」や「理想の働き方」に目を向ける時間を持つことが、モヤモヤの霧を晴らす一歩になります。
会社を変えても、環境が変わるとは限らない
私たちは、「今より良い環境に行けば、すべてがうまくいく」と思いがちです。
でも実際には、転職先でも似たような悩みに直面することもあります。
・また同僚との関係がうまくいかない
・上司が変わっても、感じるストレスは同じ
・仕事内容は違うけど、やりがいを感じない
それはきっと、「場所」や「人」ではなく、“自分の内側”に原因があるから。
つまり、自分の価値観や希望がはっきりしないまま選んだ場所では、また同じ違和感を感じてしまうのです。
転職は「ゴール」ではなく「通過点」
日本には約300万社の会社があると言われています。
職場を変えること自体は、特別なことではありません。
たくさんの選択肢がある中で、自分に合う職場を探すのもひとつの手段です。
でも、本当に大切なのは「自分の軸」を持つこと。
自分のことをよく理解できている人は、どんな会社に行っても「自分の居場所」を見つける力があります。
逆に、自分の気持ちを後回しにしていると、どこに行っても居心地の悪さを感じてしまいます。
ひとりで抱えず、誰かと一緒に整理してみませんか？
転職後のモヤモヤは、頑張ってきた証拠でもあります。
「なんとかしよう」と一歩踏み出した勇気は、決して無駄ではありません。
でも、だからこそ今、自分の本音に向き合う時間をとってみてほしいのです。
もし、ひとりではうまく整理できないと感じたら、カウンセラーである私にご相談ください。
カウンセリングは、あなたの価値観や本音に丁寧に耳を傾けながら、「本当のあなた」が望んでいる働き方を一緒に探す時間です。
新しい自分を、見つけにいこう
転職は「変化」のきっかけです。
でも、変化を本当の意味で“チャンス”に変えられるかどうかは、「自分と向き合ったかどうか」にかかっています。
今、心の中に残っているその“モヤモヤ”。
それはあなたの本音からの、大切なメッセージかもしれません。
少し立ち止まって、心の声に耳を傾けてみませんか？
新しい自分に出会える時間が、あなたを待っているかもしれません。
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